保育園看護師の魅力とは?
「保育園には保育士だけでなく看護師も働いている」という事実はあまり一般的には知られていません。しかし、実際の保育の現場では、多くの看護師が園児やそれを取り巻く人々の健康を守る保健活動のプロとして活躍しています。
子供に関わる仕事に就きたい人や子育ての経験を活かしたい人にも人気の保育園看護師の仕事ですが、その魅力とはいったいどのような点にあるのでしょうか?
保育園看護師の仕事の魅力は大きく分けて2種類あります。その1つが「保育園の勤務形態による魅力」、もう1つが「保育園ならではの子供を対象とした仕事の魅力」です。
まず、保育園の勤務形態について見てみると、就業時間は朝8時~夕方17時(または8時半~17時半など)までで残業も少なく基本的に1日8時間勤務、出勤日は月~金曜で土日祝日は休みというところが一般的です。
さらに保育園勤務では夏期休暇(お盆休み)や冬期休暇(年末年始休み)が取れるなど、病院勤務の看護師と比較すると魅力を感じる看護師が多いようです。こうした勤務形態は子育てや介護と看護師の仕事を両立したい人や、プライベートな時間を大切にしたい人にも適した仕様といえるでしょう。
保育園勤務のもう1つの魅力が「子供を相手にした仕事ができる」という点です。
看護師の保育園での主な役割は、園児を始めとする保育園に関わる人の健康を守るということにあります。園内での子供たちの健康管理やケガ・急病の対応、手足口病やインフルエンザなど感染症の予防と早期発見も保育園看護師の仕事です。
ほかにも「保健だより」の作成・配布などにより園児の保護者に保健に関する啓蒙を行なったり、保護者からの園児の健康に関する相談にも応じます。これは園児たちが健やかに成長するための重要なサポートであり、保育園看護師の多くがそうした仕事にやりがいと魅力を感じているようです。
加えて、保育園看護師は園内での保健関連業務と併行して、園児の身の回りの世話や遊びの指導と介助などの保育補助も行なっています。具体的には子供たちの食事や着替え、トイレなどのサポート、さまざまな遊びの指導やサポートといった内容になるでしょう。
もちろん、単に園児の世話や遊びの相手をするのではなく、保育園という環境を考慮し教育的な側面を意識した行動が求められます。また、保育園には0歳児などの乳児もいますから、子供の年齢に応じたケアなども必要となってきます。
こうした幅広い意味合いで子供を相手にした仕事ができるという点で、保育園看護師という職業に魅力を感じる看護師も大勢いるようです。
実際に保育園に勤務する看護師からは
「毎日、子供と接することができて楽しい」、「元気いっぱいの園児たちからパワーをもらえている」、「子供たちの健康を守る仕事にやりがいを感じている」という感想が出ています。
このように魅力いっぱいの保育園看護師の仕事ですが、すべての保育園で上記のような環境が整っているというわけではありません。最近の保育園のなかには24時間体制で保育を行なっているところや、土日祝日も子供を預かっているというとこもあります。
なかには、保育園看護師が保育補助だけでなく園内の雑用や掃除などを担当させられるケースがあったり、園児の保護者からのクレーム対応を任されているケースも見られます。
保育園看護師の具体的な業務内容は就業先によって異なりますので、求人先を探す場合は実際の仕事内容をしっかりとチェックしておくことも重要となるでしょう。