保育園ナースの悩み、親御さんとの関係
保育園ナース(=保育園看護師)の仕事は「園児たちの健康管理や応急処置」が中心です。
しかし、実際には園児の親御さん(保護者)への対応やフォローなど気を使わなければならない業務も含まれています。
保育園ならではの悩みもたくさん出てきますが、その中でも親御さんとの関係に悩む看護師は少なくありません。
ここでは、そんな保育園ナースが抱える悩みや、親御さんとの付き合い方について見ていくことにしましょう。
目次
保育園ナースの悩み「親御さんからのクレーム」
保育園ナースがよく感じている保護者に関する悩みとしては、園児の健康管理に関連して「園児ひとりひとりに適切に対応しなければならない」、「保護者に理解できるような対応をしなければならない」などが挙げられます。
ナースは看護の専門家ですが一般の親御さんは医療知識などに詳しくはないため、ナースが適切と判断した処置に対してもクレームを出してくることがあります。
ケース(1)看護師として適切な処置をしたのに・・・
ある実際の例では、保育園の庭で遊んでいた園児が転んでヒザを擦りむいてしまったとき、ナース本人は大事に至るようなケガではないと判断して擦り傷部分を軽く洗っただけで特別な処置を行ないませんでした。
ところが園児が帰宅した後、親御さんから「子供がケガをしたというのに消毒もせず、傷の塗り薬も付けてもらえなかった」と保育園にクレームが来たのです。
ナースはクレームを申し出た保護者に対し、園児が転んだときの状況や擦り傷の具合、処置の必要性の有無、対応の根拠などを長々と説明してやっと納得してもらえたそうです。
たしかに親御さんからすれば、園児は大切な可愛い子供です。いわゆるモンスターペアレントではなくとも、このようにクレームが出て看護師が処置や対応についての説明をしなければならないケースも少なくありません。
こうしたとき、看護師として的確な説明をしたとしても親御さんに必ず理解を得られるとは限らないため、一般の方にも分かりやすく納得してもらえるような説明ができるというノウハウも求められます。
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ケース(2)体調不良の園児の帰宅を拒まれる・・・
もうひとつ、保育園ナースの園児の保護者への説明で悩みとなるのが、「園児の体調が悪くて帰宅させる必要がある」というケースです。
保育園は発熱など体調不良の子供は帰宅させるという方針を取っているところが大部分ですが、親御さんのなかには「仕事が忙しい」や「今、自宅には誰もいない」といった理由から帰宅を拒否されることもあります。
そうした状況で保護者に園児の体調の状況を説明し、帰宅させる必要があることや帰宅後の対処法などについて理解してもらうのも保育園ナースの仕事です。
ナースのなかには、「子供を帰宅させることを納得してもらえず苦労した」、「保育園なのに子供を帰宅させるとは何事かと叱られた」、「保育園の責任で病院に連れて行けと言われた」などの経験をした人もいます。
保育園に子供を預けている親御さん(保護者)の状況や考え方はひとりひとり異なっています。そのため、保育園で働く看護師には子供に限らず親御さんに対しても臨機応変な対応が求められます。
親御さんとの上手な付き合い方とは?
保育園ナースが親御さんと良好な関係を築くためには、いったいどのような点に注意すれば良いのでしょうか?
(1)親御さんの名前を覚える
保育園ナースは、保育士と比べて保護者と対面する機会は少ないと言えます。そのため、親御さんの名前と顔が把握できず、いざという時に困ってしまうこともあるでしょう。
園児に何かあった時、親御さんの顔を覚えていれば、駆けつけた時にスムーズに症状や対処法などの説明が行えますし、大勢いる場面でも的確に呼び止めて対応を促すことが可能です。
「たまにしか顔を合わせていないのに名前を覚えてくれてるなんて・・・!」と、親御さんも保育園ナースに対する信用度もグッと上がりますよね。
名前を覚えるのは看護師にとってなかなか難しいことですが、送りお迎えのタイミングなどを利用し、園児に付き添う保護者の顔をチェックして名前を覚えるようにすると良いでしょう。
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(2)保育者としての自覚を持つ
保育園は親御さんの代わりに大切な子供を長い時間預かる場所であり、病院とは違い健康な子供が集まっている所でもありますので、必然的に保育士の仕事を請け負う場面が多くなります。
看護師なのに子供のお世話ばかりで・・・と、悩みを持つ人もいますが、保育園では看護師としての業務がなければないほど子供たちの健康は守られている、ということを意味します。
保育者として親御さんと一緒に子供の成長を喜びあえるのは、保育園看護師ならではの魅力ですよね。
「看護師」という意識ばかり誇示するのではなく「保育者」としての自覚を常に持ち続けることが、親御さんとの信頼関係を築く上で最も重要なポイントだと言えます。
親御さんとの関係で悩む保育園ナースは多いと思いますが、何かちょっとした努力や心がけで良い関係が築け、悩みは意外と簡単に解決したりするものです。
それでも「自分の力ではどうにもならない・・・」と思い悩んだときは、転職を考えてみるのも一つの手ではないでしょうか。転職サイトを利用すると、保育園内部の詳しい情報を提示しれくれたり、モンスターペアレントの存在など確認できる場合もあります。
下記では、保育園看護師の転職におすすめの転職サイトを紹介していますので、チェックしてみてくださいね。